コラム 「とんぼの目」        Vol.5 2003.12.18

自動車保険の「人身傷害」と「搭乗者傷害」。

これらの保険は、車に乗っている時に事故に遭ってしまいケガをした際に使えるという点ではどちらも同じです。
しかし実際にはこの2種類の保険には大きな違いがあるのです。
それはいったいどのような違なのでしょうか?

 
そこで今回は「搭乗者傷害」と「人身傷害」の違いについてお話しましょう。

「人身傷害」と「搭乗者傷害」では、その保険金の支払われ方に違いがあります。

人身傷害保険の特徴

治療費・交通費・慰謝料・休業損害など、その事故によって実際に被った損害に対して過失の割合に関係なく支払われます。
・ただし、相手の「対人賠償」などで100%相手より支払われる場合は使えません。

当て逃げや保険に加入していない車による事故で、相手から支払って貰えない時にも使うことができます。

(注) なお、保険会社によっては『他の自動車でのケガ』・『交通事故でのケガ』・『日常生活におけるケガ』もワイドに保障するタイプの人身傷害も発売されています。

 

搭乗者傷害(傷害給付)の特徴

車に乗っているときの事故で死亡したり、ケガをして入院や通院をした場合、定額の保険金が支払われます。
死亡の場合は『死亡保険金』が、ケガで入院・通院した場合は『医療保険金』が支払われます。
後遺傷害が認定されるとその程度によって保険金が支払われます。

搭乗者傷害の『医療保険金』は次の2つの支払い方式があり、契約時(更新時)にどちらかを選択します。


『日数払』
その事故によるケガで入院や通院をした日数、日常生活に支障がある期間について支払われます。

『部位別』
体のどの場所をどのようにケガしたかにより、また入通院日数が5日を超えるか否かにより、一定額が支払われます。


当て逃げや保険に加入していない車による事故によって、相手から一切の支払いがない場合、「搭乗者傷害」では保険金支払い額が定額の為に、大きな損害を被った時には補償しきれないということも起こりえます。

なお、「搭乗者傷害」は相手からの対人賠償、自分の人身傷害を使っていても保険金は支払って貰えます。

 

・・・・と、いうことで。

「搭乗者傷害」に比べ「人身傷害」の保険料は割高かもしれませんが、補償内容の点では「人身傷害」の方が安心といえます。

「搭乗者傷害」と「人身傷害」は両方に加入することもできますので、片方を選ぶか両方を上手に組み合わせるか、ご自身のニーズにあわせて検討することが重要です。